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2012年9月22日土曜日

工業製品としてのiPhone5の愛でかたと、iPhone5のキズで半年後におこること

iPhone5が昨日発売されました。

もちろんワタシも買い替えるのですが、ブラックにするかホワイトにするかどうしても実物を見ないと決められない(古いタイプの人間ですね)ので発売日に見てきました。

実際のiPhone5、こりゃ凄い。

何が凄いって商品としての商品力、もっというと工業製品としての作りです。
ハードウエアと書いてしまうとどうしてもチップとかロジックボードとかの話と混同してしまうので、もっと単純にケースの話に絞って説明します。

まず個人的にはこちらにしようかと判断するに至ったホワイトモデル。自転車好き、アルミ好き、切削加工好きとしてはこちらを選ぶのが吉です。背面のパネルはアルミということでアルマイトであろうと思われますが、MacBook Proなどのグレーのサテンっぽい質感とはまったく異なるパールマイカというか明るい白のきめ細かい質感が新鮮。

アルマイトで(アルマイトだったとしたら、ですが)こんなアルマイトは見たことがありません。おそらく非常に細かいブラストのあとアルマイト処理をしていると思います。

アルマイトはこういう梨子地の粒子にかけるとキラキラと粒子が光って見えるので、それでパールっぽい質感になるのですが、ケースのベゼル(外周)とは色がだいぶ違うのでもしかしたらアルミ合金の品番自体を(色のために)変えてあるかもしれません。ベースとなるアルミ合金の品番によってアルマイトの掛かり方と色は変わってきますし、もしそれが本当だったら凄まじいこだわりと言わざるをえません。

加えて、ホワイトモデルはエッジの面取り(C面取りといいます)がアルミ合金の色そのものなのでキラキラとして切削のシャープさも強調されており、金属加工として、アルミ合金としての素材感や加工感はより色濃く味わえるでしょう。

一方のブラックモデルは非常にシック。
こちらはPVD加工したロレックスみたいなカッコよさ。PDVでツヤ消しブラックのロレックスといえば藤原ヒロシさんが持ってて日本では有名になりましたが。同じ黒だけど表のガラス、サイド(それもツヤ消しとC面取りのツヤ有り)と背面のアルミ、 背面上下の樹脂、と質感とツヤ感(だけ)が違うってのはオシャレです。

いわばバットマンのコスチュームみたいな。
あれがダークでシックでワルっぽくてカッコいいのはラバー、レザー、ナイロンなどなど真っ黒ですが素材感が全部違うからです。

さて、iPhone5の工業製品としての見どころは、色を中心にした加工だけにとどまりません。背面中央のアルミバックプレートと上下の樹脂(?)ガラスのパネルの接合面、ここを触ってみてください。まったくの別々のパーツなのに接合面が完全ツラいち、段差がまったくありません。

これはAppleのオフィシャルムービー(5分40秒くらいから)でも明らかになっていますが、3枚のパネルを組み付ける時に、その厚さを計測して、多くのパネルのミクロン単位の厚みの誤差のなかから一致するものを選び出して接着しているワケです。いかに工業製品とはいえ、厚みなどのサイズは誤差がでてしまいます。この許容できる誤差を公差といいますが、その公差内で出来たパーツの中からさらに組み合わせを選んで組み付けているわけですね。

こちらは @HIRO_YUKIによる大阪弁バージョン。仕事早い。

これはまるで高級機械式腕時計のようです。
かつてここまで質感のためだけにやったデジタルガジェットはワタシのつたない知識では知りません。しいていうならVERTUでしょうか。ただしVERTUは機械式腕時計と同じように手作りでそれを実現しています。かつて高級品といえば、こうした精度の高さは手作り(=職人技)で行うしかなく、よってそれが高級品の根拠でもありました。iPhoneはテクノロジーをもってそれを実現しているワケで、目的は同じでもまったく違うアプローチというのが面白いですね。時代が時代ならマリー・アントワネットしか味わえなかったところがiPhone5は5000万人に広めています。

iPhone5というかAppleという企業は凄まじい勢いで高級品の民主化を行っているともいえますし、この質感を知ってしまった以上、他社にたいしては凄まじくハードルを上げてしまったともいえます。

さて、すでにiFixed.comなどでiPhone5のアルマイトがキズがつきやすいという声が上がっています。が、そもそもiPhone5はアルマイトですから、はげるものです。

たとえば、自転車のクランク(ペダルと繋がっているところ)はこんな感じになります。ベースはグレーのアルマイトです。

このアルマイトのハゲですが、もちろんエッジ部分まで色を付けているブラックモデルの方が目立つのは間違いありません(下地のアルミシルバーになるので)。たしかにエッジハゲるかもしれませんが、それは品質が悪いのではなく、単に「アルマイトはそういうもん」なのです。


ただ、個人的にはiPhone4のステンレスの方が耐久性は高いので軽量化のためとはいえ、アルミにしたのはどうかな…と思います。

そして仮にそうなってもそれを味として愉しむのが粋なオトナの選択といえるでしょう(昔の鉄砲のエッジのハゲが意外とかっこいい、みたいな)

半年一年後にアルマイト剥げたー、エッジが欠けた、という声は間違いなく続出するでしょう。で、「ま、こんなもんだよね」。という人がいたらそれはアルミに慣れてる自転車乗りということで…… ;-)



One more thing.
iPhone5はアルミですから、iPod nanoのように、実際はほぼどんな色でも付けることは出来ます。iPhone5sはもしかしたらカラーバリエーションができるかもしれませんね。

One more thing
より強いアルマイトとして日本のミヤキだけができる特殊アルマイト「カシマコート」を使うという手もあります。これだと金色〜茶色〜ダークブラウン〜限りなく黒に近い茶、という色になりますが。

One more thing
iPhoneもMacBookもこれ以上軽くするにはマグネシウムかカーボンを使うしかありません。がマグネシウムは電波を吸収したりといろいろ難儀なので、Appleがこれ以上製品を軽くしようとするならカーボンに走ると予言しておきます(少し根拠はあり)。

2012年9月13日木曜日

今夜iPad miniが発表されたら、それは後付け高級カーナビの命日になるかもしれない、という話

このブログを書いている数時間後にAppleの新製品発表が行われます。

 新しいiPhoneは確実に発表されるでしょうが、長らくウワサになっているiPad miniも発表されるかもしれません。もし、発表されたら、それは日本のハードウエアとしてのカーナビの命日になるのではないか。そんな、ちょっと日ごろ思っていたことを思うままに書いているので雑文御免です :)



このiPad miniですが、ざっくりまとめると
 1・サイズは7インチくらい(Retinaディスプレイにしつつ解像度を同じにするとこのくらいのサイズに)
 2・Googleマップからオリジナルマップに(表向きはGoogleとの契約切れ)
 3・もちろんSiriはある

という感じでしょうか。

もとより興味と思考実験(笑)としてクルマとナビゲーションとコミュニケーションというのが個人的なライフワークなわけですが、このiPad mini、実にカーナビゲーションにピッタリではないかと。

そしてカーナビといえば日本でさまざまなメーカーが後付け、ないしは純正ダッシュボードスペースに埋め込むモノをリリースしています。それらは20〜30万円超という高価格商品で、これら商品群がiPad miniの登場でその命脈を終えるのではないかと思っています。

というのも、もはやフィジカルな記憶媒体にマップを埋め込み、そこに店舗などのデータベースを格納して表示するという通信機能を持たないスタンドアロンのカーナビはあまりに不便だからです。例えばナビに表示されたガソリンスタンドを目指したらすでに倒産していた……なんてことはよく経験することでしょう。2012年版、なんていうナビの地図ではまったく間に合わないほど今、ガソリンスタンドは毎日のように廃業に追い込まれているのです。

それに元々のカーナビのアーキテクチャーをベースに追加に追加を重ねてカラオケ機能やメールやiPodオーディオコントロールやテレビなどを加えている様はDOS-Vモードとゲームがついたカラー液晶の、恐竜のようになった末期のワープロを思い起こさせなくもありません。

それならいっそ(これまでのiPadやiPhoneをナビとして使うアプリなどはありますが)iPad miniを埋め込か後付けでPND代わりに付けた方がいい。

まず1のサイズ。
 7インチというのはメーカー純正のダッシュボード埋め込みナビゲーション画面の最も一般的なサイズと殆ど同じです。最近ではテスラのモデルSの17インチ縦型ディスプレイとか、レクサスGSの12.3インチディスプレイなども出ており、大画面化する傾向にありますがこれらはまだ少数派です。



ちなみにテスラモデルSのナビはUI含めて完全にタブレット端末のそれでして、昨年スペインで開かれたモバイルワールドコングレスのNVIDIAブースに堂々と置かれていたことを考えるとおなじみTarga2チップを搭載していることは確実でしょう。つまりまんまタブレット端末みたいなものです)。

また、これまでのナビはおそらくダッシュボードへの収まりなど面でなんとなく横長が当たり前でしたが、クルマは前に進むものですし、多くの人はヘッドアップ(進行方向を常に上に表示する)でナビを使うので縦長である方が理にかなっています。

加えて前にWIRED誌にコラムで書きましたが、このサイズなら目的地に着いたら取り外して、そのままホテルで電子書籍リーダーとしたり、TwitterやFacebookをする、という使い方もできるわけです。

次に2のマップです。
 先のガソリンスタンドの例を出すまでもなく、地図を毎年修正しベニューを手動で探しデータを打ち込むようなことは非効率で、むしろもはや不正確といえるでしょう。ユーザー同士がソーシャルに修正しつつマップを作っていく方が最終的に精度が高くなります(このあたりはwazeが実現)



そして新しいiPhoneとiPad miniのiOS6はAppleオリジナルのマップが採用されるのがすでに明らかになっています(日本の地図はパイオニアの子会社のインクリメンタルPというウワサも)。

現行のナビで不便なのは、電話番号か住所、正確な名称を入れなければならないことです。その前段のプロセスとして雑誌なりネットなりでその場所を調べなければならない。そんなことをするくらいなら、foursquareのベニューなり、Googleで検索し、どんなところか調べてそこに直接行く、というほうがスムースです。

今、パソコンでGoogleで検索すれば、ガソリンスタンドがすでに倒産しているか、例えば夜、今から目的のガソリンスタンドの営業時間中にたどり付けるか、どのガソリンスタンドが安いのかなどが、リアルタイムでわかり、現にヨーロッパのVWグループのナビはGoogleナビになっており、すでにこれらの機能を実現しています。

3のSiriに関しては、OS側の制御も音声でできるということで全ての操作(ナビの呼び出し、目的地の検索、音楽などの再生)が出来るということです。MacOSの音声入力もそうですが、Appleの日本語認識の凄まじい認識精度は、これまでの数十年の日本のナビの音声入力はなんだったのかというレベルで…。


 さて、ここからが本題にして完全な思いつき。 Appleが自社のマップを最初からカーナビ利用を前提にしていたら実に面白いんではないかと思います。

そもそも、人はなぜ、クルマに乗るのか?それは移動の目的があるからです(走ること自体が目的、というケースもありますが)。

ではその目的地ないし目的のアクティビティは無数にあるなかから機械的に選ぶのかといえばそうではありません。多くの場合はメディアで面白そうだから、友達が良かったといっていたからといったことで知るわけです。

それならFacebookで先週友達が行って楽しかったというキャンプ場を目指したらり、Instagramで美しかった海岸を見に行ったり、miilで友達が美味しいといっていた山奥の蕎麦屋を訪れたりしたいはずです。少なくとも自分はそうしたいですね。

何を検索したか。
何処へ行ったか。
どのくらい時間を使ったか。
ユーザーのクルマはなにか。

クルマには善かれ悪かれ属性があります。トヨタ86やポルシェ911に乗っていれば「ああ、クルマの運転が好きなのね」とわかりますがそれだけではありません。そのクルマが高いか安いか(経済レベル)、4ドアなのかミニバンなのか(家族構成および行動様式)、どのブランドか(好み)などなど。 「いや、オレはクルマなんぞ興味ない。動けばよいのだ」という人も立派に“クルマに興味がない”という属性が付くわけですね。そもそも属性は自分が決めるのではなくてデータを解析する方が決めるものですし。

AppleIDの他にナビゲーションモードの時には任意で自分のクルマを登録させる。
すると登録の見返りとしてユーザーはそのクルマの大きさでは通れない道はナビのルートから避けるようにしたり、平均的な燃費からガソリンスタンドを自動的に表示したり。EVならステーションを表示させる。ユーザーの許可の元、同じ車種のユーザーが常にマップ上に表示されたりしても面白いかもしれません。自分と同じ車種のクルマとすれ違うと「おっ!」と思うのはクルマ好きならよくあること(余談ですがトヨタ86のプロモーションはオススメ峠ガイドなどではなくこういことを86自体に実装すべきではないかと思っています)。

 そしてここまでiPhone、iPadが普及しているということは一本の道の上にかなりの数のユーザーがいることになり、その位置情報から完全なリアルタイムで渋滞の情報を表示することも出来ます(これはトヨタやホンダの純正ナビでは実現していますが、あくまでホンダならホンダの新車を買った人同士のデータに限られています)。

さらにiAd位置情報版みたいな広告を用意すれば、優先してレストランやガソリンスタンドを表示することができるでしょう。 

今度のiOS6、新しいiPhone、iPad mini(出るなら)でGoogleのマップとの決別が明らかになっていますがその理由は「契約が終わった」のではなく、広告絡みであることは間違いがないでしょう。

さて、このAppleカーナビの上で、既存のカーナビメーカーや私たちはどうすればいいのでしょうか。コンテンツを持つ会社は、クルマのネット化で、ビジネスチャンスが生まれます。ベースとなるマップの上に乗せる情報を売るのです。 

個人的に最も分かりやすいのが食のベニューでしょう。
例えばmiilのベニューをマップに乗せる。軽井沢にドライブにいった時に、近所を検索すると友達が以前行っていて、美味しいといっていたピザ屋があることがわかり、そこに行く……というような。


そして例えば東京ウォーカーがオススメのアミューズメントスポットを提供する。
例えばカーサブルータスが美しい美術館100館の情報を提供する。
iPad miniですからオフィシャルサイトへのリンクも含めて必要な情報はすべて表示ができます。

既存のカーナビのように住所は表示されるが営業時間もどんな場所なのかも、料金も表示されなくて実は参考にならない…という残念な状態と対極の、本当に使える情報がナビ上に現れるわけです。 

これら情報はマップの上にレイヤーのように重なっていくようなイメージで、ユーザーは必要な情報のレイヤーを選択して表示させます。企業はそのレイヤーを売るのです。既存の出版社やネットサービス業者は、自分たちが保持しているコンテンツを収益に変えることができるかもしれません。 

さて、Google。すでに最新のAndroidのGoogleマップはすでに多くのAndroidユーザーのアクティブな位置情報から道路の渋滞をリアルタイムでVICSなど足下に及ばない精度で表示しています。VW系のカーナビでは実装されていませんが、Google AdSenseやGoogle AdWords的なものをマップの上に表示すれば(広告を出したガソリンスタンドやファミリーレストランを強調表示)、それは確実にGoogleの収益となるでしょう。 



GoogleはAndroidスマートフォン、タブレットの他にVWグループ(フォルクスワーゲン、アウディ、ベントレー、セアト、シュゴダ、ランボルギーニ)と組んでいます。そして、Microsoft(とそのBing)はフォードと米国トヨタと組んでいます。そしてApple。

クルマとは、属性があって嗜好性があって広範囲に動き、プライベート空間でありパブリックでもある存在。だからクルマは、デスクトップでもない、モバイルでもない第三のエリア、ネットが入り込む最後のフロンティアになるわけです。Google、Apple、Microsoft、御三家の次の主戦場は、クルマなのです。


One more thing
ネットとスマートフォン・タブレットとクルマという文脈では、最終的にそれこそdocomoやKDDIがSIMと回線を提供する代わりに月額でクルマ(特にシティコミューター)をリースするということにすらなっても構わないんじゃないかとも思います。

One more thingその2
クルマに通信が付けば、エンジンマッピングや回生ブレーキのアルゴリズム修正をオンラインでファームアップデートしてもいいんじゃないかとも思います。

One more thingその3
本文中にもあるトヨタ86の峠クエスト(オススメ峠ガイド)ではない別のプロモーション方法があったのではないか…と思っています。なぜなら峠クエストは元々クルマ好き86潜在顧客には効くとは思いますが「新しくクルマの楽しさを知ってもらう」という86のミッションにはそぐわないためです。

2011年10月24日月曜日

miilはもしかして食いしんぼうのキラーになる、かも。

正直自分でも(ちょっと)思うのですが、ワタシ、食いしんぼうだと思います:D

ただ、自分で自分のことを「グルメ」といったことはありませんし、あんまりこの言葉は好きじゃないんですよねぇ。自分で自分のこと「グルメ」っていうのは結構恥ずかしいことなんじゃないかと自分のなかでは思っています。

とはいえ、 @taromatsumuraこんなこと言われたり(笑)、いきなり友達から「丸の内で会食したいんだけどカジュアルめなとこどこ?」と聞かれたりもしていまして、自他共に認める食いしんぼうであることは否定しようがありません。

特にTimelineを見ているかたはやたらワタシがいろいろなところで美味しいものを食い散らかしているように思えるかもしれませんが、3.11以来、近況報告やブレスト的なミーティングをすべてランチミーティングにしているためでもあるんですよ;-)

さて…いいわけはそのくらいにして。

今日、miil.meというサービスが(ひそかに)ローンチしました。


食べ物を撮影してソーシャルに投稿して、共有するのですが、Instagramのようなサービスと違うのは、食べ物に特化して、そこに「いいね!」的な「食べたい!」ボタンがあることです。


写真クリックでiTunesにとびます。
ボタンとかiPhoneアプリのテンプレを使っていないのは
Android版との整合性をとるためでしょうか。

で、この「食べたい!」ボタンがこのサービスのキモであります。「食べたい!」ボタンを押すと、マイページの中に、そのお店なり料理なりが蓄積されていくのです。

これまでFacebookTwitterInstagramで流れてきた美味しそうなところは、ふぁぼったり、せっせと店名やリンク先をEvernoteに入れていたんですが、これを再び「塩ラーメンが食べたいけれど、こないだソーシャルで流れてきたあのお店は…」と探すことはあまりありませんでした。

このmiil.meなら、それはリストとして一括しているわけですから、きっと活用できるでしょう。なぜなら、その写真には位置情報も電話番号も記載されているのですから。なにしろその写真から店に電話もかけられるのですから。これは便利ですねぇ。

意外に思われるかも知れませんが、ワタシは、食べログやぐるなびをほとんど使っていません。

使わない理由は簡単です。

不特定多数の集合的評価であり、美味しい美味しくないは主観的部分も多いので、高い評価が必ずしもそれが自分の好みにあうかわからないからです。
(ついでにいうと、これらのサイトの評価はだいぶ店の雰囲気にポイントが左右されているように感じています)

それよりも、自分がリアルでもソーシャルでも知っている人の勧めるものの方が信頼がおけます。なぜなら、ワタシの好みを知っているからであり、ワタシもその人の好みを知っているからです。AmazonでAmazon内の書評を参考にしたことは一度もありません。それより知っている人が「読了」「オススメ」といった本をAmazonで即ポチすることが殆どです。

そう考えると、miil.meでマイページに蓄積された「食べたい!」店や料理は、その個人にとってキラーになる可能性を秘めていると思うのです。


そして使ってみて、最初に思ったことは、foursquareチェックインをInstagramのようにやって欲しいなぁ、ということです。

最近、食べ物屋さんに入ってfoursquareアプリでチェックインすることがなくなりました。なぜならInstagramに料理を撮って投稿すればついでにfoursquareにチェックインできるからです。いわゆる「Instagram待ち」状態ですね:) そして、Instagramで料理を投稿するときに無言のまま投稿する人はほとんどいないのです。かならずなにかコメントを入れるわけですし、不味くてわざわざ投稿する人も少ないですよね。それにInstagramで料理の写真投稿する人、多くありません?(自分だけ?)

というわけでfoursquare投稿ができるようになるとInstagramとの使い分けができていいんじゃないかなと思います。これができれば間違いなく料理の時にはInstagramを使わなくなると思います。

なぜなら、写真の加工が凄くいいから。ユーザビリティに個人的興味がある自分にとっては色ころびを縦軸(彩度明暗)横軸(色温度)で直接写真の上からいじれるUIはお見事としかいいようがありません。これなら写真の色の知識がなくとも直感的に操作できる。iPhotoやPhotoshopに付けてもいいくらいじゃないかと思うくらい素晴らしいと思います。

最後にもうひとつ。
他にも、いくつかこんな機能があったらいいなぁというのが思いつきまして、それらは実はすでに関係者にお伝えしています;-) 実装されるか否かは、もちろんmiil.meの皆さんが判断することですし技術的に難しいかもしれませんので分かりません。し、されなくても気を悪くしたりしませんので御安心を;-) >関係者各位

でも、実装されたらその暁には、ワタシのアイデアだよ!と自慢させていただきます。

いや、そのくらいちょっと期待したいんですよね。ビジネス的にもひょっとするとひょっとするかもしれません。すくなくともそう思えるサービスがあるのは嬉しいことじゃないですか。


2011年8月24日水曜日

Windows Phone 7(au IS12T)にあってiPhoneにない決定的なもの

先日、@taromatsumura のお誘いで、Windows Phone 7のトークショーに(しゃべる方で)参加してきました。


このときの模様は #WinPhoTT のログを見ていただければ一連の流れはわかっていただけると思いますし、自分の発言と思い切り重複しますが健忘録的に。

結論からすると相当気に入りました。生まれて初めてマイクロソフト製品で積極的に欲しいと思った…と言えばどのくらいいいのかがわかっていただけるかと ;-)

Windows Phone 7では、People Hubという人軸のUIがOSレベルで組み込まれていています。やっとこういう構造のスマートフォンが出てきてくれたか、という感じ。

以前、@tatari76 にBlackBerryを見せてもらった時に関心したことを思い出しました。BlackBerryは、連絡を取りたい人を選び→その人に対して電話をするのか、SMSをするのかEメールをするのか、それともソーシャルメディアのポストを見るのか(ないしはDMをするのか)を選ぶという順番になっているのですね。

これを教えてもらった当時、ああ、これだなと思ったワケです。

Windows Phone 7のPeople Hubも似たような設計思想なんです。
そのパネルにFacebookもTwitterもLinkedInもすべてのポストが一括して流れてきます。そして自分に関連するreplyが流れてきてもそれを一括に表示してくれる。


誰かに連絡を取りたい場合は、まずは人を選び、次にそのアドレス帳(みたいなもの)に住所も電話番号もSNSのアカウントも全てが一括で表示され、そこからどの経路で連絡を取るかをユーザーは選ぶのです。

一方、iPhoneはAさんに連絡を取りたい場合は、まず、Twitterにするか、電話にするかSMSにするか、アプリをタップして立ち上げ、そこから目的の人を探します。当たり前のようにそうしていたけれど、何か違う。手段と目的がひっくり返っているような。

トークショーではこれをテレビのリモコンにたとえて話しました。

家から帰ってきてリモコンを掴み、テレビをつける。このとき、SONYのテレビのリモコンは1チャンネルのボタン「1」を押せば、テレビの電源が入り、同時に1チャンネルが表示されます。ところが一部のリモコンは、1を押してもテレビの電源が入りません。まず「電源」ボタンを押して、テレビをつけ、しかるのちに1を押すと1チャンネルを見る事ができます。

後者はおかしいのです。

ワタシは「テレビの電源を入れたいから」リモコンを手にしたのではないのです。「1チャンネルが見たいから」リモコンを手にしたのです。

この差は大きい。自分でテレビを買うようになってからずっとなんだかんだ言ってもSONYを買い続けている理由の一つがここにあるくらいです(たぶん一部の他社はそうでしょう)。

iPhoneのコミュニケーションというのは、後者のリモコンに近い。

で、BlackBerryの思想を知ってから、どうにかそういう使い方ができないかとiPhoneのアプリの電話、SNS、Twitter、Facebook、Beluga、Skypeなどをすべて「Communication」フォルダに入れて無理矢理使ってみたりもしたのですが、どうにもやはりダメ。ホーム部分のど真ん中に「連絡先」アプリをおいてみてもダメ。なんとなれば、各アプリ内で結局もう一度目的の人を探さなければいけないし、iPhoneの(MacOSも)「連絡先」とソーシャルメディアが前提でないからです。Lionでやっとアドレスブックにソーシャルメディア欄がつきましたれども。

Windows Phone 7はそれができる。OSの骨格が違う、というようなイメージです。

スマートフォンは音声通信という意味での電話でないことは自明です。スマートフォン=コミュニケーションツールと考えるなら、私たちは何をしたいのでしょうか。誰かとコミュニケーションを取りたいからそれを使うのです。Eメールを使うのかTwitterで近況を見たいのか、急ぎで電話をしたいのか、そんな手段はその次。どうでもいい。誰かとコミュニケーションを取りたいのですから。



Windows Phone 7は初めての「ソーシャルネイティブな」OSであり、初めての「ソーシャルネイティブな」スマートフォンなんだなと思います。

iPhone(とMac OS XとAndroid)になくてWindows Phone 7にあるもの。
それはソーシャルに対するネイティブ感でしょう。

余談ですが、ウェブサイトのデザインで今年から来年にかけて、こうしたタイルデザインがすごく流行るんじゃないかと。Flipboardとかもそうですし。実は自分の会社のサイトもそうしようかなぁと思っているのですが、仕様書書かなきゃと思ってはや2月たっちゃったりしています :(